中国留学情報

中国で最初にやるべきこと

すでに中国に到着済みで、
明日から授業という方もいらっしゃるのでは?

そこで、今日からの3回は、
現地到着後のことについてお話しします。
今回は到着直後に「まずやるべきこと」です。


このメルマガで何度も強調してきたことですが、
中国留学の目的は文法習得ではありません。

文法の勉強は日本でもできます。
むしろ、ろくに聞き取れない中国語で説明されるより、
日本で日本語で書かれた文法書で勉強したほうが、
時間効率ははるかに良いです。

逆に、日本ではできないこと。
中国に留学しないとできないこと。
それは、ネイティブの中国人との会話練習です。

ネイティブとのやり取りを毎日のように繰り返し、
語学で最も大切な聴力、会話力を身につける。
それこそが、大金をはたいて留学するメリットです。

文法を勉強するために中国に来たんじゃない。
聴力と会話力を高めるために、
そのためにネイティブとのやり取りを増やすために、
大金を投じて中国に来たんだ。

読者のみなさんはよく分かってらっしゃると思います。


また、ネイティブとのやり取りを増やす上で、
非常に効果的なのが「互相学習」です。

これから始まる中国での留学生活。
午前中は教室で授業。
午後は中国人と互相学習。
夜は自室で予習復習や自習。
これがあるべき形です。

ってなことも、このメルマガの読者のみなさんは、
十二分にご存知でしょう。
すでに中国に入っているみなさんは、
「何を今さら」と思いながら読んでらっしゃるはずです。


では、この春から中国に留学で、
すでに中国に到着済みの方に聞きます。

「あなたは昨日、互相学習をしましたか?」

恐らく、昨日までに中国に入り、
今このメルマガを呼んでいる方、
その大半がまだ一度も互相学習をしていないはずです。

なぜですか?

買い出しとかでバタバタしてたから。
互相相手がまだ見つかってないから。
いろいろ言い訳はあるでしょう。

では聞きますが、

互相をしてないことをヤバいと感じましたか?
感じてないでしょ?


社会人留学生のみなさん、
もっと危機感を持ってください。

中国語をかじれば再就職できる。
世の中そんなに甘くないです。
多少しゃべれる日本人なんていくらでもいます。

それ以上に、
日本語検定一級合格で、日本人よりも給与が安い、
その上、ある程度なら英語も話せる。
そんな中国人が掃いて捨てるほどいます。

みなさんは半年後、1年後、
彼らと職を奪い合わないといけないんです。
1日1日をムダに過ごして勝てるわけがない。
再就職ってそんなに甘くない。
そんなことみなさんは頭では分かっているはずです。

なのになぜ、まだ互相を始めていないのか?
なぜ始めていないことに危機意識を感じないのか?
今のままでは成果を出せませんよ。絶対に。


そしてもう一つ。
コスト意識を持っていますか?

1年留学にかかる費用は約100万円です。
1日あたりザックリ3千円です。

1日過ぎるごとに、
あなたの財布から千円札が3枚出ていくんです。
3日過ぎると1万円札1枚です。

3日前に中国入りした方、
1万円分、中国語は身につきましたか?

この3日間を振り返ってみて下さい。
1万円の価値がある3日間でしたか?

確かに、入学手続きをしたり、携帯を買ったり、
身の回りの品々を揃えたり、
勉強どころじゃなかったかもしれません。
1万円の価値を出すのは難しかったかもしれません。

でも、3日過ぎることへの焦りはありましたか?
1万円使ったという意識はありましたか?
早く互相学習をしなきゃという危機感はありましたか?

そういう意識を持たないとダメなんです。
それがないと1年後に勝てないんです。

早く身の回りを落ち着かせて、
一日も早く互相学習を始めたい。
もう3日も経ったのにまだ一度も勉強してない。
私いったい何やってるんだろう。
このままだと成果を出せない。再就職できない。
不安と焦りで押しつぶされそう。

本当は今あなたは、
そういう心境であるべきなんです。
そういう気持ちが1年後につながります。

危機感を持たずに中国での数日を過ごしてしまった社会人の方。
猛烈に反省してください。


では、互相学習相手をどうやって探せば良いか?

まず、絶対にやってはいけないのは、
「友達に紹介してもらう」
これだけは絶対にダメです。

なぜか?
だって、いつ紹介してもらえるか分からないでしょ。
友達だって新学期スタート前でバタバタしてるんです。
今日頼んで明日紹介なんて難しい。

そうしたら、また1日過ぎますよ。
千円札が3枚財布から出ていく。
3日待ってたら1万円札がまた逃げていく。

あなたが日本にいた頃、
1万円って簡単に使える金額でしたか?
きっとそうじゃなかったはずです。

それがなぜ中国に来たら簡単に1万円捨てられるのですか?
私にはまったく理解できません。


互相相手の探し方。
一番手っ取り早いのは、
日本語の授業をやっている教室を探し、
休み時間に教室に入る。

中にいるのはすべて日本語を学んでいる学生です。
全員、互相学習相手の候補者です。
目の前にいる学生に声をかける。
「互相学習しませんか?」って。

あっという間に10人集まります。


気恥ずかしいなんて言ってる場合じゃありません。

いや、確かに気恥ずかしいですよ。
私も37歳の時に実際にこれをやりました。
一人で休み時間の教室に入っていって、
片っぱしから互相しないかと声をかける。
37のおっさんが若い大学生にです。
思いっきり気恥ずかしかったです。

でも、中国語を身に付けたいんでしょ。
キャリアアップして転職したいんでしょ。
新しい人生を歩みたいんでしょ。

それだけの覚悟があったからこそ、
会社を辞めるというリスクを犯して、
100万円というコストをかけて、
ここ中国までやってきたわけじゃないですか。

だったら気恥ずかしいなんて、
中学生の女の子みたいなこと言ってる場合じゃないですよ。
がんばって教室に入って声をかけてみてください。
一歩踏み出せば、二歩目からは簡単です。


まだ授業が始まっていない場合、
日本人教師の宿舎を訪ねてください。
日本語学科がある大学には、
必ず日本人教師がいます。

誰かに彼らの宿舎を聞く。
そして部屋に行く。
互相相手を紹介して欲しいと頼む。
それほど難しいことではないはずです。


日本人教師がどうしても見つからなかった。
そういう場合は中国人学生の寮に行きます。
寮の入り口で待ってれば、
そのうち誰か学生がやってきます。

その学生に聞いてください。
「誰か日本語学科の学生を紹介してくれないか」って。
1時間聞き続ければ、必ず1人は見つかります。


他にもいろいろ手はあります。
市内の書店に行き、日本語教材の売り場の前で待つ。
そこにやってくる人はみんな日本語学習者です。
北京や上海など大都市圏ならば、
ネットで探せば日本語学習者のコミュニティが見つかります。
方法とかいくらでもあるんです。

何が言いたいかというと、
できない言い訳を並べる暇があったら、
四の五の言わずにとっととやることやれ、ってことです。


中国に入っているみなさん。
授業が始まってなくても、
すでに留学は始まってるんです。

互相学習に限らず、
授業以外でもできることはいくらでもあります。

これから半年、1年で中国語を身に付け、
再就職という結果を出さないといけない。
1日たりとも無駄にできる時間はないはずです。

そして、今日勉強したか否かにかかわらず、
あなたの財布からは3千円が逃げていきます。
今日出ていった3千円は二度と戻ってきません。

その3千円を価値有るものにできるか否か。
それはあなた次第です。
あなたの意識次第です。

昨日までの遅れを取り戻しましょう。
倍にして取り返しましょう。
今日から互相相手を確保して、
今日から勉強スタートです。

明日からではなく今日からです。

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【今週のまとめ】
1) 互相は毎日やるもの
2) なぜ昨日やらなかった?
3) 1日3千円のコストを意識せよ
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